About BLRM Y’z OPTICAL

当サイトにお越し下さり、誠に ありがとうございます。

「 BLRM 」と言うのは、

元々は 私のブログでの ハンドルネームでした。

 

青春時代、ディープパープルやレインボーのギタリスト、

リッチーブラックモアに感化されてギターを始め、

彼に憧れ、心酔し、崇めていた私は、

40代も終わろうと言う頃に、再び ギター熱が再燃し、

ギターの練習を再開し、YouTube等にもアップしていました。

 

また、彼の名をヒントに、ブログを閲覧下さる皆様が、

より、幸運に恵まれ、より豊かになりますように。。。

 

と言った 愛念の願いを込めて、

ブラッキー リッチモア Be Lucky Rich More と名乗る事を決め、

ギター関係の話題を中心に、趣味のブログを始めたのです。

 

私自身、これまでに 色んな方々のブログ等で、情報を得たり、

助けてもらった事が多々あったので、

その恩返し、恩送り のようなつもりで、

私の発信する情報が、何か少しでも 誰かの役に立てば、、、

 

そんな動機とキッカケで、始めたのでした。

 

 

その後、まるで何かに導かれるかのように、

双眼鏡の修理やオーバーホールに携わるようになり、

そして、偶然にも、BLRMと言うのは、

Binoculars Restore (Repair) Maintenance の略でもある、

と言う事に気付きました。

 

私にとっては、正に 天命のような気がした瞬間でした。

 

 

幼少の頃、祖父からの影響も手伝って、

双眼鏡に多大な夢と憧れを抱いていました。

 

戦争経験のある祖父が、

戦時中に双眼鏡が 如何に役に立ったか、

双眼鏡は、人の目では見えないものを見る事が出来る、

水平線の彼方にいる 敵軍の艦隊も、

肉眼では認知出来ないが、双眼鏡でなら見える、

 

そんな話を色々と聞かせてくれたのですが、

それが 幼い私にとっては、

強烈なインパクトとして、残っていたからでしょう。

 

子供の頃、そんな祖父より、初めて ズーム付きの双眼鏡を

買ってもらった時の嬉しさは、今でも覚えていますし、

生まれて初めて手にし、私に双眼鏡の楽しさと感動を教えてくれた、

半分 オモチャのような!? その双眼鏡は、

今も大切に保管してあります。

 

 

大人になってから、

NIKONの小型双眼鏡 等を 色々と買いましたが、

どうにも、満足出来ませんでした。

 

そんな ある日、カールツァイスやLEICA、

スワロフスキーの双眼鏡を試す機会があったのですが、

覗いてみて 大きな衝撃を受けました。

 

「 何て 気持ちが良いんだろう。。。」

 

それらの 双眼鏡が見せてくれる世界に、

すっかり魅了されてしまったのです。

 

私が 絶対王者と崇める 7×42BGAT*P* ClassiC が、

まだ、現役で販売されていた頃の話です。

 

 

それから、かなり後になって、カールツァイス イエナの

デルトリンテム と言う双眼鏡を覗く機会がありました。

 

デルトリンテムの事は、名前くらいは知っていましたが、

ネット等でも、あまり良くは書かれていなかった為、

どうせ、東ドイツ時代の ロクに見えもしないシロモノだろう・・・

 

と、全く期待はせず、むしろ 見下した感でいたのです。

 

そんな私が、デルトリンテムを実際に覗いた際、

過去に、ZEISSやLEICAを覗いた時以上の、

非常に大きな衝撃を受ける事になります。

それは、正に 驚愕の体験でした。

 

何て、シャープな中心像なんだろう。

何て、ヌケの良い像なのだろう。。。

 

とりわけ、自然な奥行き感や、立体感には、

眼を見張るモノがありました。

 

何よりも、それが 数十年も昔に作られたモノである、

と言う事実に、驚きを隠せませんでした。

 

その後、実際に自分で修理をするようになってから、

その 工作精度の高さ、精緻さ、造りの良さに、

改めて 何度も驚愕する事になります。

 

当時の職人、設計者、そして 完成品のデルトリンテムに対し、

敬意を感じずには いられなくなりました。

 

ネットは確かに、情報に溢れていて、

非常に便利な時代とはなりましたが、

やはり何事も、鵜呑みにしてはいけない。

自分で 試して見なければ分からないものだ、

と、あらためて、痛感させられました。

 

正しく、百聞は一見に如かず であり、

信じるな、疑うな、まずは自身で確かめろ! の通りです。

 

 

それ以来、私は デルトリンテムの虜となり、

また、デルトリンテムをキッカケに、

オーバーコッヘン や ビノクテム、デカレム等、

古い CARL ZEISS の双眼鏡に、

どんどんハマって行きました。

 

LEICA等、他にも良い双眼鏡はあるのですが、

こと「耐久性」「工作精度の高さ」となると、

1970年以前、或いは 戦前等、古い時代の双眼鏡では、

カールツァイスイエナの製品が、圧倒的に 群を抜いていました。

 

日本で現役では最古の、兵庫県 明石市のプラネタリウムは、

カールツァイスイエナ製なのですが、

この事実も、それを 如実に物語っているように思います。

 

そんな訳で、デルトリンテムやオーバーコッヘン 等、

ヴィンテージの双眼鏡を、取り憑かれたように 買い集めていました。

 

ところが、デルトリンテム等 それらの古い双眼鏡は、

ヤフオクや、eBay等で買っても、

プリズムが曇っていたり、カビが発生していたり、

フォーカスリングが固着していたりで、

本来の性能がきちんと発揮されている、

と思える個体が、なかなか ありませんでした。

 

それでも最初の頃は、

例え、プリズムに多少の曇りがあったりしても、

我慢して、楽しんでいたのですが、

やはり次第に、徹底的にクリーニングされた

デルトリンテム やオーバーコッヘン の見え味を

体験してみたい!!と言う欲求が募って行きました。

 

当初は、メーカーに修理を依頼したりしていましたが、

1台や2台なら まだしも、何十台ともなると、

経済的にも、多大な負担が掛かってきます。

 

また、部品の固着が酷かったりして、

メーカーでは「修理不可」で、

返却される事もしばしば ありました。

 

せっかく購入した双眼鏡を、捨てる訳にも行かず、

かと言って、返品と言うのも、なかなか難しく、

それも 選択肢から外れました。

 

また、長年 双眼鏡の修理をされていた コスモスさんも、

ご高齢の為、とうとう受付を終了されてしまったと

聞きました。

 

何とか 使えるように レストア出来ないだろうか。。。

結果的に、私は 自分で修理を始める事にしました。

 

しかし、これが想像していた以上に難しく、

最初の頃は、何台も オシャカにしてしまいましたし、

何度も挫折し、もう諦めようとも幾度となく思いました。

 

そんな中、幸いにも、カールツァイス本社にて、

長年に渡り、技術者として 活躍された方とも出会い、

修理に関する沢山の事を学ばせて頂きました。

( 私の最初の師である この方には、本当に感謝しています。)

 

その後、ドイツのカールツァイスイエナ研究家の方とも

友人となり、その方からも、色々教えを乞い、

その内、工具も揃い、時には 自分で専用の工具を作り、

徐々に手慣れて来た頃には、既に 50台以上の双眼鏡を

オーバーホール、修理していました。

 

それらの自身の経験を踏まえ、

ヴィンテージの双眼鏡が欲しいが、

安心して使える状態のモノが欲しい、

そう言った方々のニーズに応えるべく、

メンテナンス済みの双眼鏡を扱い始めたのです。

 

私自身、過去に

「ヴィンテージの ZEISS双眼鏡が欲しい」と思っても、

ヤフオクか、eBay、中古のカメラ屋さん くらいしか、

入手する選択肢がありませんでした。

 

しかしながら、前述の通り、

それらのマーケットで 販売されている個体は、

プリズムのカビや曇り、光軸の狂い 等 当たり前な状態であり、

メンテナンス済みの個体 等は、皆無に近く、

殆ど ギャンブルに近い、と言うのが 現実でした。

 

そもそも、ヤフオク等で出品される方の殆どは、

双眼鏡には全くの無知で関心が無く、

ただ、売れれば良し、とする転売屋さんも多く、

双眼鏡に全く愛の無い方々が扱う製品に、

多くを期待する方が 無理がある、とも感じました。

  

何処かに、安心して使用出来る、程度や状態の良い

ヴィンテージのZEISS双眼鏡を扱ってる専門店は無いのだろうか?

そんな想いに、何度も駆られました。

 

また、ヴィンテージの双眼鏡を買ったものの、

やはり プリズムが曇っていた、光軸がズレていた、

或いは、今まで大事に使って来た愛機をメンテナンスしたいが、

どこも 修理をしてくれる場所がなく、途方に暮れている・・・

 

そんな方々の為に、ポロ式の双眼鏡に限って、

修理を受け付ける事にしました。

 

これも、当初は ブログ内や、

極 一部でだけ 告知させて頂いていたのですが、

これまでに、色んな方々から、

「 それだけの技術があるんだから、

   出し惜しみは勿体無さ過ぎます。

   もっと大勢の人に知ってもらった方が良い。

   困ってる人は、全国に 大勢いると思います。」

 

等と 言われ、背中を押された事もあって、

この度 公に告知させて頂く事となり、

本サイトを立ち上げるキッカケとなりました。

 

背中を押して頂いた方々には、

本当に感謝しております。

 

 

そんな訳で、安心して使用出来る メンテナンス済みの

世界で最も高品質な ヴィンテージ ZEISS 双眼鏡を提供する、

また、CARL ZEISS JENA 、HENSOLDT WETZLAR を中心に、

Nikon等の日本の名品も含め、ヴィンテージ双眼鏡を可能な限り、

ベストなパフォーマンスに修理、レストアをする、

 

と言う主旨の元に、

この度、BLRM  Y’z OPTICAL を立ち上げさせて頂いたのですが、

CARL ZEISSをはじめ、様々なヴィンテージの双眼鏡を

愛する方々の、お役に立てれば幸いです。

 

今後とも 精進して参りますので、

何卒よろしくお願い申し上げます。

 

2018年8月6日  平和記念日にて。

 

BLRM  Y’z OPTICAL  代表   鈴木庸生 

 

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